最近図書館で借りた よしもとばなな さんのスピリチュアルな対談をさている本で、
宇宙人は汚い木綿100%の靴下が好きで、取っていく。
ということが書いてありました。汚い靴下がエネルギーになるんだかなんだか。映画、バックトゥザフューチャーのタイムマシンに模したデロリアンのエネルギーとしてバナナなどの生ごみをいれていたことに例えてました。
とにかくよくわからないけど、木綿100%で汚いことが重要らしい。干してるときにいつの間にか奪われて無くなってるとしたら夢があるな(どんな夢?!)と思いました。
なぜか片方無くなってるヤモメな靴下ってあるじゃないですか?そんな靴下を私は生用にしてますが、生。
ナマってのは私どもの仕事で、
人物などの動作、所作にあわせて映像に同期させて録音している音 の事を言ってます。
英語ではやり始めた人の名前をとって、Foley。フォーリー。日本でもフォーリーと呼称している人もいますが、伝統的に生音、と称してきたので現場では ナマ 。 です。「ナマちょっと大きいね。」とか、「生、ズレてない?(タイミング的な意味)」、「あの生要らない。」とか。これは音響監督さんやミキサーさんレベルとのやりとり。そこはフォーリーとか言わないです。監督さんや演出さんからは、もっと具体的に「足音が」とか「衣擦れが」という指示になります。
Effect(効果音)After Recordingの略でEARと表記してスタジオ押さえてるようなポスプロの会社さんもあると思います。フランスではBruitage(音響効果)でスタジオ取られてました。
・靴下のほうが靴を脱ぎ履きしやすい。>すぐに靴を履き替えたり、裸足の音も収録するので
・ロングソックスは使わない。
・くるぶしぐらいのスニーカー用でちょうど良い。
・滑り止めがついてるようなものも使わない。フローリング床などで音が変わってしまうので。引っ掛かりのないものや、欲しい音に応じて厚みも調整します。
宇宙人がくつ下をぬすんでいってる説にもどります。
干してるタイミングしか難しくないか?と思ったのですが、ってことは洗濯後。ですよね。私の生終わった直後靴下ぐらいや、家帰ってきて脱ぎたてぐらいが1番汚れてると思われるのですが、それでは洗濯カゴに入っていて、奪うタイミングは容易ではない……。欲しがることは恥ずかしいことではないのだから、顔見せて一言いってもらっていってくれてもいいのにな。と思った次第です。
ちなみに、目に見えない音の仕事。音を扱う仕事をしている以上、目に見えないものは完全に信じています。
空気(音の伝達要素)がある地球に産まれてきたのだから、音を扱うことを存分に楽しもう。
そんなような感覚をもっています。
大好きな江戸川乱歩の言葉を引用します。
江戸川乱歩「うつし世はゆめ 夜の夢こそまこと」
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