プロがオススメするハンディレコーダー よく使う道具-録音機材-Zoom H2nが万能なリニアPCMレコーダーです!

zoomのレコーダーH2nを買い増しました。
非常に扱いやすく汎用性の高い録音機材でおすすめです。
マイクカプセルは4つ内蔵。


お値段17000円前後ぐらいです。

私いままで*6台買ってきたようです。前のモデルであるH2は1台限りでしたが、このリニアPCMレコーダー、*zoom社(リモートミーティングのズームとは全く関係無いです。)のH2n。
*6台:会社的にスタッフ用だったり、使い込んで壊したりもしてきたわけです。
*zoom社:日本の会社って知ってました?

H2nのポイントとして
・自然な音。
電池の持ちが良い。
・軽い。
・そこそこ早い電源onからの立ち上がり。
・風による吹かれにもある程度強い。
・衝撃もなんとか。頑丈。
MS方式の録音は好みの”ステレオ広がりイメージ”で録れる。
・ハンドリングノイズもマシな方。(ちょっと触っただけでノイズになるレコーダーもある)
・他のレコーダー類と異なり縦に置くタイプなので置き録りがしやすい。

肝心の音質

マイクの特性や音質は全く問題ありません。割と、カラッとした音が録れます。
後処理を必ずこうした方がいい。みたいな特殊な音質の癖はないです。
不要な帯域を削っても音は破綻しません。(流石に現代でそういう機材はあまりないですけども)

電池の持ちは良いです。(単三電池2本)

この仕事してますと、いつでも音を録れるようカバンに入れっぱなし。ですが、電池が消費されてて全く録れなかった!というケースに出会ったことがないです。(ちなみに電池のオススメはパナソニックのエネループの黒です。)連続録音状態でも、一晩、回しッぱなしでも大丈夫だったりします。これ、凄いです。

電池2本ということも相まって重量軽いです。本体下部にカメラ三脚用の穴があるので固定が可能。かなり小さな三脚やゴリラポッドのようなものでも自重で倒れる、垂れるということが無いように思います。軽さは可搬性の上でも大切な要素です。

起動時間は、あっ!録りたい!というときに驚くほどには起動は速くなく、3秒ぐらいはかかりますが、それでもこの手の機材にしては遅くは無い方です。地味に大事なポイントです。

風の吹かれに弱くはない。別売りのウインドジャマーをつければ完璧ですが、本体のみでもマイクを保護する金属メッシュの裏に薄いスポンジウレタンが取り付けられており、マイク吹かれに耐性があります。風が無い日ならジャマー無しでOK。繊細過ぎるマイクカプセルだと、本体手持ちによるハンドリングノイズだけで録音されたものは使い物にならなかったり、風防無しでは人が通った風だけでマイクが吹かれて、ボボボッ!っと音が入って録音物が使い物にならなくなる。ハンドリングノイズは入りますが、低域のカットでもなんとななるレベルだったりするので、手持ちの録音でもいけたりします。


つまり、トータル的にノイズに強いレコーダーに仕上がってる!!

音質を上げるとマイクユニットは繊細なものになっていかざるをえない。のですが、マイクユニットが繊細になってゆくと、ハンドリングノイズや湿度による影響の機械的ノイズに直結していく、相反する要素です。つまり、トータルでのバランスが大事になってくるんですが、こちらも問題ないのが素晴らしいです。

例えば、SONYやTASCAMの最高級の機種なんて、マイクは繊細で三脚使用なら素晴らしい音が録れます。
でもね、重たいです。ずっとカバンにいれっぱなしにするには大きいし、重たい。
電池も単三4本必要です。マイク繊細なので、レコーダー手持ちで録音するだけでノイズ乗ります。
難しいです。演奏会とか、三脚仕様で楽器演奏録るぞ!とか用途が固定ならいいんですけども、
手軽さ、とかとは対極なんですね。
プロの立場としては、目的に即した機材を選んで柔軟に使うので、SONYやTASCAMももちろん持って居ますし、使います。特性に慣れておくために、使い込んでます。使いよう、なんですね。
その点でH2nは万能で弱点がないのが万人にオススメできるポイント。

例えば

多湿である環境、雨などをとてもじゃないが録音できない高価で繊細なマイク
電波などが強い場所で電磁波に弱いマイク

そんなマイクやレコーダー、たくさんあります。いえ、それが普通かもです。
プロ用となると、レコーダー・録音機の分野では頑丈さとか、防塵、防湿性やバッテリーの持ちの性能はあがります。
しかしながらマイクの方面では、わりとピーキーで繊細すぎるマイクのほうが増えていきます。屋外で使う前提のマイクのほうが何かと安全で安心だったり。

湿度によるノイズが困る理由

録りおわってからでしか気が付かないことが多い。
自分のDAW環境などに取り込んでみないと、リアルタイムで録音モニターしていても、わからないケースがあります。あとから部屋で聴いて

うわ……ノイズのってる……

となるともう録音テイクは取り戻せないですからね……一般的にハンディレコーダーに搭載されているマイク。取り外し不可能のマイクの場合はそこまで湿度耐性低くはないです。が、それを、海辺、水辺、水関連、水がかかりそうなシチュエーションでは外部マイクふくめ、レコーダー本体が高価な機材を使うのは気が引けます。水没の可能性もゼロではないぐらいには、水面に近づけたりはするものですし。

その点でH2nはスポンジウレタンがあり、金属のハウジングメッシュがある、少し飛沫がついてもものともしません。すでに何十時間も屋外で雨の音をとったり、放置してベランダから落下したまま濡れたままにしてしまった経験ありますが、マイクが湿気たことによるノイズが入ることもなく、落下の衝撃にも負けずにまだ録音続いていたぐらいH2nは湿度にも強いです。

屋外に持ち出した際に手から滑って落ちてしまったりすること、少なからずありますが、


なかなか壊れないのも本当に凄い。

前述したベランダから敷地内へ落下してしまったときもまだ録音続いてました。
こんな事が続くと流石に壊れてしまいましたが、サポートしっかりしてますので、その点も安心。
生産が続いている現行機種ですので、部品もまだある。
というか整備品の準新品を送ってきてくれたりします。

MS方式採用で広がりのある録音

MS方式というのは聞き馴染み無いと思いますが、簡単に説明しますとステレオ録音の横方向の音を別だてで記録しておく事で、後からステレオ感の広がりを調整できる。という録音方式です。

rawの設定で録音すれば、あとからPC用のソフト、ズーム社からのソフトをもちいて任意に広がりを調整可能です。レコーダー単体でも設定を決め打ちして録音できるので、何度かテストをして自分のイメージにあった設定を覚えておくといいでしょう。


標準の120度でも音像はかなりワイドです。
これより広げると真ん中の音が抜けてしまう感じになるので、120度未満が基本かと。
真ん中にある程度残したい場合は -2以下の設定がおすすめです。
私のような効果音で使用する場合は概ね、90度以上、120度未満で使うことが多いです。
より広い環境音を求める場合はさらに広げた収録も別テイクで抑える場合はあります。
自然環境音をBGM的に残して記録したい方は120度以上がよいと思います。
 とはいえ、正面に話者や録りたい対象がある状態で120度としてしまうと、
音は記録はされますが正面以外の領域の音声が混入しますので聞きづらい、
明瞭度や正面の実在感を損なう音になってしまうので注意してください。

このH2n。
新しく来た機種がシリアル番号が60万台でしたので、単純に60万台売れたのでは?と思います。
凄い台数ですよね。ベストセラー機。
任天堂の*バーチャルボーイ(1995年発売15750円)だっておそらくそんなに売れてない。

H2nは新発売の2011.7からすでに12年経つわけですからそろそろ32bit版を出してほしい!
マイクの高音質さとかはハンドリングノイズに影響するので、そこまでは求めず。
電池の持ちは今ぐらいが規模で、リチウムイオンバッテリー式ではなくこれまでのように単三電池2つで。
32bitになったらもう、ゴール。という感じがしますね。

Zoom社の32bit Float録音についての情報は大変、勉強になると思いますので
今後、録音をする方は一読してみてください。

*バーチャルボーイ:私は好きで当時買ったものを今でも使って居ます。もちろん、経年で不調でしたのでオーブンで基板を温めてDIY修理したものですよ。 一番好きなのはギャラクティックピンボールです。(音楽、サウンド素晴らしい)

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この記事を書いた人

Hkurahashiのアバター Hkurahashi 代表取締役社長

株式会社オトナリウム代表取締役社長  
好きな言葉は  楽しみは春の桜に秋の月 夫婦仲良く三度くふめし

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