マイクをつかって音声収録する人へむけた、気をつけた方がいいこと。



私は*効果音の人なので声を録る側ではないので、はたからみてて
うわ!そりゃお互い可哀想だな……。ということで書きます。

声の収録のプロであるミキサーさんや音響監督と現場で話していると

最近の子達はマイクワークができない……。
マイクのこと、わかってんのかな??

という苦しい吐露を聞くことがあります。
誰かいわないとマズイんでないの?と思うことしばしです。
最初はみんなわからないんですから、聞けばいいと思います!
それでは、時間ないと思うので、結論から

複数人でのアフレコは身長に合ったマイクに入ること。
・違うマイクに入っちゃわないで!どこのマイクに入るか決めて、変更が出る場合は何かしら合図とか!(マイク高さがあってなかったりすると、声の芯がとらえられず、どっちにせよ録り直しになる。)

複数人での収録はマイクは高さをかえて3本とか4本、準備されていると思うんですね。
もちろん役同士のかけあいで、さらなる調整も生じるとは思いますが、
そこで自分の口元にマイクがちゃんとくるマイクに入りましょう。

マイクに近づきすぎないで!
・音を拾う部品がマイクのメッシュの向こうにあります。なのでそこに声が入るようにはして!
・歌を歌う時のレコーディングのマイクは口にすっごく近いイメージがあると思いますが、アフレコはそうじゃないです。

・ポップフィルター(丸い金網)で必要以上にマイクに近づく必要が生じないようにしてあります。
無理に口元をフィルター以上に近づけようとしないこと!(他の役者さんの声質と距離感合わなくなって同じ空間に存在してる感がなくなっちゃう。ミキサーさんの調整が大変!)
・床にここに立つ。というラインや印がある場合はそれを守る!

一般論としてのマイクの種類
マイクには種類がある。大きく。
コンデンサーマイク。ダイナミックマイク。
見分け方は接続されているコード、ケーブルで判断はできないです。形状での判断も難しいです。

コンデンサーマイク
振動に弱く(取り除けないノイズになる)手に持っては使えない。
マイクに48v(vはボルト)や35vなどのファンタム電源という電源供給が必要。
撮れる音は繊細な音も拾える。息で拭いたりしたらダメなので、ポップフィルターつけてます。

ダイナミックマイク
ダイナミックマイクはカラオケで使われれているようなマイクです。
構造が単純で安価です。衝撃や振動、環境変化(湿度)に強いです。
主にライブで使用されます。

コンデンサーマイクをASMRで息でふいたりしてるようですが、
使い方としては残念ながら間違っています。
表現としてはアリかもですが、マイクの振動板に唾がかかったりしてかびたり、湿気ると
ノイズのるようになって修理行きになります。多くのスタジオのマイク、ノイマンのu87。
もはや歴史あるビンテージで新品は中国ビルドで当時物は中古でしか買えないです。
一本55万円ぐらいします。大切につかえば何十年もノーメンテで使えます。


コンデンサーマイクは近ずきすぎると近接効果といって低音が強くなってしまいます。
ダイナミックマイクもアミアミ(グリル)を覆ってしまうと音がこもり音抜けが悪くなってしまいます。

マイクとは適切な距離があります。音が変わる。アフレコと歌う歌唱収録は異なる位置。
叫び芝居や遠くへ呼びかける、なども異なる。マイクから音源、自分の口などを
遠ざけてゆくことで音量を調整できる。

間違った向きで使わない。
マイクハウジングのなかのダイヤフラム(音の振動(音波)を電気系に変換するための機械部分)を意識して欲しい。音が遠い、芯がない、変だな。と思ったらマイクポジションやケーブルを疑ってください。

わからなければ収録してくれるミキサーさん、録音さんに聞こう!

テストでどんな感じに声や音を出すかください。
と言われて、ミキサーさん側が調節してくれることが多いとは思いますが。
いきなり本番で大きな声を出されたり、マイクとの距離を変えられたり、
違うマイクに入ってしまうとミキサーさんは録音失敗してしまったり、困ってしまうのですね。

現場でももちろん指摘やら注意やら指導があるんでしょうけど、

いいづらいでしょ!

ミキサーさんや音響監督からしたら、なるべく役者さんにいい気持ちでお芝居してもらいたい。
すっごい良いお芝居してくれてるのに、

「もっとちゃんとマイク入ってください。声が遠いです。」
とか、

「拾えてないんで、もう一回お願いします……」

とかなっちゃったら、冷や水ぶっかける感があること、想像できます。
役者さんだって渾身の演技だったら

(え?もっかいやれって?マジか!!!)ってなるけど

「はいわかりましたー🎵」なんて。

そういうのって悲しいじゃないですか。なんとなくね。

私は偉そうに語れるほどの知識も経験もないしアフレコ収録担当ではありません。
とはいえ、マイクは日常的に足音など効果音収録で使っています。
ミキサーさんから聞く話や、マイクを使ううえで共通したポイント。
自分の勉強、後学のための整理。
学生さんや駆け出しの声優さんむけに記しておこうと。

ミキサーさんや音響監督でこうしたテクニカルなことを
ネットでは語りたがらない方が多いように思います。

 よくできたスタッフほど、役者さん側のマイクテクニックや知識不足で
録れた音がよくなかったとしても、スタッフ達自分たちのせいにして修正しようとすると
思うんですよね。

明らか、声が小さすぎたとしても、そこは腕で技術でなんとかしてやろう、
ってのがミキサーさん録音さんです。
いきなり直接、「声ちっさすぎて流石に無理!」とかいわないと思うんです。

だから難しいですよね〜〜……。

お互い気を遣ってしまって。
私みたいな直接の利害関係ない奴が外野からいうくらいがちょうどいいのかも。と。
音響監督さんやミキサーさん、録音さんが書いてしまったら

俺のことか?!あいつか?今日の現場のあいつのことだな!?

とか気にされる可能性がありそうで。
ぜんぜんそういう話じゃあなく。
私効果音なんで、セリフが芯あっていいお芝居してくださると作品よくなりますし
戦闘中でもヌケの良いセリフならこっちん効果音も遠慮なく音盛り込めますんで
実は利益あるんです。一緒に作品つくりあげるチームなのでね。

ミキサーさん、録音さんは本当に細かいお仕事されています。
役者さんのヌケの悪い声や、リップノイズ、鼻がなっちゃったり、ちょっと風邪声だったり
いろーーーんなことを愛をもって修正、調整していいお芝居をよりよく聞こえるように
磨きかけてくださってる。すごい手間かけてます。

例えばですね、音響監督も入念にチェックしますから。

「ありがとう。」  の 「あ」だけちょっと音量あげてくれますか?
りがとう。 に聞こえかねないから。
とか、で ”あ”だけをちょこーっと音量あげたり。
1/24フレーム以下の単位で音量調整をかけて、ノイズも抜いてます。
何かソフトを通してスイッチポン。で音量がバシっと決まる。とか、
そんなのないです。不自然になります。
当たり前すぎて、誰もいいませんけど一語一語、ほんとうに大事にしてる。
そりゃ脚本家さんはセリフひとつひとつこだわってつくったわけで
収録に立ち会ったりしてますし。

余計で過剰なこだわりなんじゃないの?と思うかもしれません、
でも音楽やセリフと一緒に音を出すと、やはり聞こえづらくなったり
語尾や語頭が他の音に喰われて明瞭度が落ちるんですね。
それを事前に調整をかけまくってかけまくって、そこからはじめて
ミックス、ダビングの現場にきているわけですね。


こんなん絶対聞こえないだろー というようなアドリブも
放送でちゃあんと聞こえるようにしてくださってる。
愛だな。と、隣でみていて思います。
腕があるベテランミキサーさん、音響監督は役者さんそれぞれの発音のクセや
長所、短所を知り尽くしていて、専用のチューニングメニューをもたれています。
僕ら効果音が、この手のコピー用紙の紙の音ならこのEQ。(イコライジング処理)
鉛筆ならこう、マジックペンならこう、足音もこの靴ならこう。

みたいなレシピがあるということです。


最近マイクワークできなくなった。の原因は明らかでして。

コロナ前までは集団で密に収録していた先輩の振る舞い。
それ現場でみて勉強する。ということができなくなったから。

ところがコロナ影響が思いの外ながびきまして。
収録スタジオのブースに入れるのは2名まで!3名まで!
というような形で、13時から14時までAさんの声の収録。
のような時間で区切って、密をさけた収録をしていたんですね。

そうすると、マイクに入れ替わり立ち替わり、が必要なくなっちゃった。
その都度、マイクはもう優秀なミキサーさんアシスタントさんが
役者さんの身長覚えてて、その高さに調節してくれちゃってる。と。
で、コロナ禍中にプロとしてお仕事始まった方からするとそれが標準なので……。
というお話です。

マイクワークやら台本の使い方やめくり方ぐらいは
学校で教わったりしてないのか?的な話にもなるんですが、たぶん、ないんでしょうね、
私は学校にいったことがないので知らない。
できない人が多いと、おそわってねーんだろーなー。
実際見ると、プロの整然とした技なので、ベテランさんでも
忘れちゃった、勘がにぶってる。そんな感じのようです。・

マイクスタンド、ポップフィルター。マイクの高さ。履き物、靴、足音、服装。
靴脱ぐ人もいると聞きます。
ヒールだったら高さが変わるので靴脱ぎます、とか伝えた方がいいんでしょうかね。
5cmぐらいずれれば口位置がずれてくる、それぐらいシビアにミキサーさんはやられているかと。
チャラチャラ音が鳴るアクセサリーや衣擦れの音が大きな服などもアフレコには厳禁です。

音が入ってしまいます。

必ず同じテストとマイクに入り、違うマイクに入らないこと。
特に高さの違うマイクに入ってしまうと、声がきちんとマイクに入りません。
ミキサーさんは声の芯を捉えるように、録音機材の増幅地は機材の1番良い音がする範囲で、
かつ極力歪まない範囲内で最大限大きく声を迎えられるように狙っています。
結果的に部屋を占めているベースノイズ、暗騒音と目的の声の音との信号雑音比がよくなるので。
これは結構ギリギリの勝負です。
録音する側の人間は誰もが、音は一期一会でやり直しが効かないもの。
と自覚してお仕事してます。
互いのベストパフォーマンスを限られたスペックに封じ込めるために
テクニックや知識を活かしてください。


録ってくれる人なんていない?ワンマンオペレートだ!
音声品質を向上させたい?!
その話はまた次回。
ポイントは、マイクの適性を活かして反響をおさえること!




*効果音の人の私:私はぜんぜん良い人ではない。それが証拠にこんなように他人の台所に首突っ込んでいるのが問題。
他の効果さんは私よりはるかに周囲へのリスペクトがある。と思う。

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この記事を書いた人

Hkurahashiのアバター Hkurahashi 代表取締役社長

株式会社オトナリウム代表取締役社長  
好きな言葉は  楽しみは春の桜に秋の月 夫婦仲良く三度くふめし

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