もうすぐ最終回です。11話では、特別な録音協力で効果音に生かせたシーンがありました。
このシチュエーションをつくる音の条件が難しくて。
静岡県の浜松市のパーラー大学駅前店様にご好意でご協力いただき、
実際に店内で一台だけ遊戯台を動かしていただいて音素材を収録しました。
おかげさまの皆々様のご協力と、演出陣の賛同と相まって
雰囲気あるシーンになったのではないでしょうか。
遊戯台そのものは筐体を購入して弊社収録スペースで稼働してる音を録る。
ここまでは弊社では完結できるものの、
という実際の設置された構造のなかで響き、空間音としての実在感。
というのは現場にしかない臨場感があるものでして
そもそも弊社名誉スタッフともいえましょう、
Nさんに相談してアドバイスもらいつつ、取材協力をいただき、
そして現場では「玉を1発ずつ発射する。」など無茶な要望を叶えてもらいました。
録音してわかったのは
1発ずつ。これが地味に難しい。
テクニックが要る。遊戯台も世代が色々あって
むしろ最新型は玉は出てこないものも?
遊戯台も音量調節できる機種とできないものも。
遊戯台そのものの音楽や効果音は著作権がありますので使えません。
弊社でも担当したアニメ作品が遊戯台となって
遊戯台用に効果音を貸しだししてきたこと、何件かございます。
これを達成する条件は色々と、簡単ではないわけです。
昔の手打ちでレバーで弾くパチンコ台。
シンプルなアナログ、魅力的なメカメカしさ。
というのも勉強のために買って録ってもみましたが
玉のサイズつまり直径が今と違う仕様だったりガラス板厚が違ってたりと
音は現代的ではなかったり……
電動で動くものも用意したのですが
台そのものの厚みが手打ちのものより3倍程度に分厚く、
当然ですが重たいわけです。(配送業車さん、すみませんでしたー!
いつもどうもありがとうございます!)
液晶とかついてますし、機械として複雑ですから当たり前ですが厚みがすごい。
進化はすごいな……と思いました。
仕掛けというか、ギミック?もよくできてます。
メーカーさんの方達の苦労も偲ばれる。
設置する業車さんやお店側も厚みの
スペースとか、色々大変なんだろうな、とも。
そんな皆様の苦労とお仕事のつみかさねのかたまりの片鱗を、ご協力と愛でもって
音として録らせてもらいつかわさせていただき、
監督、演出陣、音響監督、プロデューサー陣からオッケー頂戴して
出来上がったシーンでした。
ほんの数秒のシーンですが、説明すると長く。そして
多くの人が携わって成り立っています。
録りにい行ける時間がもてたことも良かったです……。
今回は御礼も兼ねてのご報告でした。
いつもありがとうございます。
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