業界標準のプロツールズ。(PTと略)
新しいバージョンがでていたようですね。
今回のアップデートの機能的な大きな変化は後述……
というかニューストピックスとしては
2022の終わりの方で永続ライセンスの販売やめていたので、これは朗報。
ややこしかった延長とか再加入とかも、一本化されたようです。
この件についてはやはりロックオンプロさんの記事が詳しいです。
店頭でのパッケージ販売も11月ぐらいに再開されるそうなので、
オンライン決済が苦手な方はそちらで。
(パッケージの販売がある、ということは楽器店さんなどでは
年度末などにセール販売、在庫一掃セールの可能性有り。かと)
【2023.9.26 追記あり】Pro Tools永続版の新規販売が復活!さらに、更新と再加入が統合
身売りの話あったんで、金額の変更は大丈夫?と思ってしまいますが。
(弊社ブログ)Avid Technology社身売りを検討 らしい(2023.6.1)
価格逓減でのシェア拡大や、インパクトでもう一度既存ユーザーを呼び込む必要がある。
むしろ、身売りのためのアクティブやサブスクユーザー数や、直近の販売実績の数字が
必要でこのような措置をとっているのかもしれませんね。
アップグレードを行った実数データーなどでは、ユーザー受けや取得した
パッケージ含むライセンスを温存してる形などが見えていると思うので
このタイミングで何かを促す必要があったのかもしれません。
そんな理由はなく、2年ごとぐらいに締めたり、開けたり、なのかもしれませんが。
例年ですと11月近辺に公式でのディスカウントがありましたので
その辺りの動きの影響がどうなるのかが気になるところです。
ライセンス購入、延長をお考えの方は12月まで待つ。という手もあるかと。
(割引販売の期間は1〜2週間程度あったはずなので)
Pt2023.9の新機能は?
だそうです。
アップデート怖いんで、試せてません!
大型の作品、作業途中の作品が多すぎて、トラブルと厳しいタイミングでして……。
私、個人としては、範囲指定のエクスポートはかゆいところに手が届いた感がありますね。
詳しく見てませんが、これでエクスポート先のタイムコードアドレスなどを指定できると
さらにいい気がしますが、煩雑ですかね。吐き出したセッションを開き直して、そこで
アドレスを調整する。という現在のフローのままでもいいようにも思います。
プラグインインサートはエンジニアさんには良い機能かとも思いました。
とはいえ、お決まりのセットはトラックで保存しておくとか、ダミー作って
入れ替えるとか、逃げ道はあったり、慣れで対処しているとも思いました。
これから始める人にとっては、あって嬉しい機能でしょう。
作曲については……わからんです。
少しガレージバンドとか、ブロック単位で作曲可能な感じの、あの手の(なんていうか知らない)
アプリだとか、ソフトだとか、サンプラー的な使い勝手に近づいたのかもしれません。
プロツールズ、どんどんよくなっていってます。
しかしながら使い方難しいのかな?という印象もたれるのかな?
というのが心配です。機能が複雑になっていってるのは事実ではある。
設定項目もかなりの細かさ、量がありますし。
時間があれば必須の項目や項目の説明の動画とか作ってみたいですね。
僕らがPTを使う理由は、音質についてはハリウッド映画などもこのDAWで
作られているのでDAWのレベル、信号処理では音の遜色はなく世界トップレベル。
スタジオの機材や周りが皆実質、PTなのでファイルのやりとりもしやすい。
エラーやバグ、不明な操作方法があってもユーザーが多いので、誰かに聞くことができる。
DAWとしては楽曲マスタリングなどではPyramixとか違うDAWもあります。
音質も音の出口、入り口の機材であるオーディーインターフェースが1万円から300万円ぐらいまで
あるので、そこで音は変わります。
DAWのソフトウェア上の内部処理レベルでも位相特性やAD/DA(信号のアナログーデジタルの変換する部分)
など細かいところでは差はあると思います。が、アウトボード機材(主にアナログ領域での音の作業ですが
DAWから音がケーブルで出ていって、ラックにマウントされアナログで音声の加工や
処理を行う機材という認識で良いかと)による違いほどには違いはない。
ぐらいの捉え方で良いと思います。
MA、ダビングを行うスタジオも最近はそこまで音の変化が大きい、つまり
チューニングが異なるスタジオはあまりないかな。
という印象です。
調整ソフト等を使って、極力、デッドでフラットな出音に調整されてます。
メインのラージスピーカーも、各スタジオ、バラバラなメーカーばかりなわけでもない。
個人的な細かいレベルの話で言えば、千差万別でびっくりするような場合も
ないわけではないんですが、誤解なき様にクライアントさんレベルへむけて考えると
そこまでクオリティが低いところはないです。
調整の方向性は違っても、それぞれに重要視している要素、作業時の考え方の方針に
沿っている。
具体的には、長時間作業時の疲れを避けるためにやや高域は甘い。とか
音場のプレゼンスを広くとっている。とか
クライアント席がスピーカー設置位置から遠いので、中高域が尖った機種を使っている。とか。
すごくこだわっているところもあるし、そこそこにとどめているところもある。
そこそこのやり方 というのは
20年前は部屋の設計含めて70点ぐらいでしたが、
今の機材は部屋そこそこでも機材側のDSP補正で、出てくる音は
帯域的なフラット感として80点以上(8割以上の帯域はフラットに近く出ている。という感じ)の評価は絶対にだせるようになっているので問題ないわけですね。
Studio One 6.5とか、別のDAWも気になっちゃってましたが、
ライセンス料金引き下げてもらったことで、継続する勇気が湧いてきます。
弊社業務での最終のスタジオダビングへのセッション持ち込みはPTしか互換性がないですからね。
仕込みレベルでの作業等やWAVデータでの納品ならばどのDAWでもいいとは思うのですが。
作業はすべてProTools
弊社作業の効果音の仕込み(ミックスに持ち込む準備段階を”仕込み”と称してます。)
映像にあわせて環境音をつけたり、ドアなどのハードFxをつけたり、
生音、いわゆるフォーリーの収録・編集などをすべてPT上で行ってます。
外で録音(音ロケ、とか呼んだりします。)してきた音なども
PT上にインポート、取り込みしてから編集して音質の調整、リネーム、ファイリングして
ライブラリ化する。こうした作業もプロツールズ。
プロツール と呼ぶ人もいる。ズを省いてる。
ツールス と呼ぶ人。ズと濁らないのが特徴。体感で従事してる技術者の方はこっちのほうが多いような。
発音イントネーションが独特で、関東の発音の「どんぶり」、
ガールズバーの「ガールズ」、「モーむす」(モーニング娘の略)と同じ様な抑揚です。
プロトゥールズ と発音するのは作曲家さんとかな感じの印象です。作家さんは正確で几帳面?!
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