Genelec GLMソフトウェアがバージョン5にアップデートと弊社スピーカーの故障とプライベートスタジオのモニタースピーカーの話。

電源管理系をソフトウェアやらMIDI信号で制御できる範囲が広がった感じのアップデート内容が並んでいますね。
Genelecの日本語のページですと、最新のGLM5.0が落とせなくて、4.2とかになるのは相変わらずのタイムラグのご愛嬌。



ソフトをダウンロードするだけでもメールアドレスの入力が必須ですが
さらにプロフィール上の入力も要求されるようになった感じですね。
ここで、Language(言語)の好みを日本語にしちゃうとv5.0落とせないので
英語のままにしておくのが取り急ぎ、v5を使うための方法ですね。


今までのパターンですと2~3ヶ月以内にマイナーアップデートなバグ殺した5.1とか5.2が出てくると思うので
そのタイミングでもいいんじゃないかな……とか思ってしまいますね。

GLM5.0入れても、ドキュメントファイルの既存のv4.2のグループプリセットを読んでくれました。
そんな感じなので、マイク立ててもう一度ゼロからプリセット作る必要はないです。
時間があれば、再計測したい気持ちはみなさんあると思いますが、
「計測してる暇ないから!!」という方もとりあえずインストールしても問題はないのかと。
すごく心配性な方なら、念の為、TimeMachineのバックアップでもとってから行うとよいでしょう。

今回のバージョンはスピーカー補正のアルゴリズムまで変わってるかは、よーわからんです。
スピーカー群は確実にファームウェアのアップデートを要求されそう……。
と思ったんですが、ひとまずうちの5.1chのセットのほうは何も言われず。
弊社もうひとつのDOLBY ATOMOS 13.2chの部屋はなんか言ってきそうな予感はあります。
(それやってる暇はネンだワ)

複数サブウーファーの個別補正

というのが今回のアップデートでありますので、弊社も恩恵にあずかれそう。
と、フロントLCR構成してます8260A(使用10年目)が一台故障して修理中のGenelecユーザーからの報告でした。

Genelecの修理。
以前otariさんのときはメカの方来てくださって修理できたりもあったんですが
現在はWEBから申し込んで、対応を。って感じみたいでした。
埼玉と横浜に拠点あるようで、そこに送る。というスタイル。
 私はすでに元箱捨ててましたんで、直接、拠点に自動車で持ち込みしました。
横浜っていうか青葉区っていうか、土地勘ある場所ではありまして。
可能であれば元箱捨てるな! ですよね。

モニタースピーカーっていろいろありますけども。
うちのようなホームスタジオ、プライベートスタジオクラスの部屋ですと
スピーカー不具合時に持てる重さ。って30kg未満かな、と個人的に思います。
そういう理由でサブウーファーも小型の2台で。とかって選択にはなるんですが
ローエンドはまぁ、違いますよね、流石に。最終的にスタジオでミックス(ダビング)するので
経験で埋めてゆけるところではあるんですけども。

べらぼうにいいスピーカーになると、50kg近いので、搬入、搬出。故障時のことなんて
考えたくもないって話になりますけども。業務だと、そのあたりのバランスも難しいですね。
故障で買い替えも検討はしましたが、LCRで200万円。みたいな話になってきて……。
8351(@約50万円14.3kg)か8361(@約70万円31.9kg)ぐらいの。
うちは天井高があるので、部屋の容積計算でいくとそれぐらいのパワーのスピーカーが必要。
と、以前、ジェネレックのサイトで計算した結論なんです。

オーディオ好きでもあるので、ラージでブインブイン。
スモールをビリッビリに鳴らす。
とかどちらもやりたい、大好きなんですけども。

31.9kgをスタンドに持ち上げるのは……。その前に体鍛えないと怖いゾ、だし
地震のときとか大丈夫かな……。と考えてしまいますね。
8300のThe Oneシリーズ、スタジオでもよく採用されていて
とてもいいスピーカーです!

DSP補正あるのは便利です。
スピーカーの鳴りと別に、部屋空間での音振る舞い(モード)は
スピーカーの性能ではなく部屋の特性で聞こえに8割以上影響してしまってると思います。
業務でさまざまなスタジオへミックス作業を行いにいく私のような立場ですと
最小公約数的にフラットなフルレンジの音場、仕込み場所を希求するわけでして。
スピーカーも場所もさまざま使ってきましたが、今の環境がもっとも最終仕上がりへの
近道で音の変化も少なく、効率がよいです。

好きな音を出してくれるスピーカーで作業したい欲求もありますけど
Genelecがそうではない、という話ではまったくなく。
必ずあって良い、嬉しい機材なのは間違いがないデファクトスタンダートです。
でも音を扱う仕事をする人なら、小さいのも大きのも、いろいろな
スピーカーの音を、音で聞いてほしい。というのはあるかな……。
最終的な視聴者の方はさまざまな環境、出音で聞きますのでね。

僕ら音響のスタッフが音響スタジオ現場でモニターモニター
って言ってるのはモニタースピーカー、モニター音量、音の大きさの話だったりします。
液晶ディスプレイ、テレビのこともモニターって言いますから、ややこしい。
でも編集さんとか撮影さんがつかう色や輝度が正確なディスプレイはたぶん
マスモニ(マスターモニター)と呼ぶのが正しいと思います。


「モニター(レベル)いくつ?」 これは

音量(レベル)いくつ?

の意味です。だいたい、73~85dbの平均音圧です。
テレビは大きくても83dbぐらいかと。
劇場作や5.1chは85dbが多いですが、配信の5.1chは83db近隣。
もちろん校正されてる値になってます。

db(でしべる)っていわれても、ダンロップのタイヤかよ?!(そういう銘柄があったんです)
と思われる音の量の単位ですが。

みなさんご家庭で聞かれているテレビの音量って50db~70dbぐらいかな。と。
テレビのメーカーによって1ポチあたりの増減量がもちろんことなりますけど、だいたい
1ポチで(約1db~1.5db未満)だと思います。
部屋そのものが30~40dbぐらいの暗騒音があります。
夜の郊外、弊社のような小平市の住宅街の夜、外の騒音地は34dbぐらいです。
これが都内23区になると40db以上になってきて、10db違ってきます。

このあたり話はまた今度。



「レベル上げて」とかは

音量上げて

の意味です。
上げて、下げて。 だと音のタイミングを上げる(早める)、
下げる(タイムライン上をうしろのずらすことで遅らせる)
の意味とも取れるので、演出さんや監督さんに、上げて、下げて。といわれたときなどは
必ず、(発音の)タイミングですか? 音量の大きさですか?
と聞きます。

とくにセリフでは口パクや間(マ)の調整に猶予があるので頻出するやりとりになります。


最近の若い子は、弊社スタッフ含めて本人が単語の意味、ギョーカイ用語がわかってなくても
質問して聞いてくる子はほとんど居ないので、大丈夫かな?と思います。
私が業界に入った時は、私は専門学校卒でもないので何もかもわからなく、違う言語だな。
と感じたものです。いちいち全てメモをして、作業終了時や休憩時などに先輩や上司に
意味をすべて聞いて教えてもらいました。

そんなことも知らねーのか?!

とバカにされまくりましたが、知らないことは隠しようもなく気になりませんでしたし
知ったかぶりをしている方が後々恥ずかしいと思ったものです。
そんなことも知らないのか!と怒られても、みなさん丁寧に教えてくれました。


そこから先は自分で調べろ!
と言われたこともありましたが、
答えてくれなかった人は一人もいなかったように記憶しています。
私自身、いまだに映像制作にまつわる用語ふくめてわからないことや知らないこと、
新しく出てきた規格やらコーデックやらわからないことだらけです。
ミックス作業時や飲み会などでも映像のチームの人とお話しする機会があるときに
用語やメリットデメリットなどいろいろお話し聞かせてもらうこと、多々あります。
とても楽しく、その人の考え方や判断則なども伺えて学びになる興味深い時間です。
自分で調べて、わかる人、常用してる人に聞いた方がいいです。

知らないことに興味をもって、知るって楽しいことです!



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この記事を書いた人

Hkurahashiのアバター Hkurahashi 代表取締役社長

株式会社オトナリウム代表取締役社長  
好きな言葉は  楽しみは春の桜に秋の月 夫婦仲良く三度くふめし

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