時間を操作して光子を正面衝突させることに成功!

このニュースをうけて、
おお!ということは、あれこれがそーしてこーなって、こういう可能性があるのかもだなぁ!
とか言える脳みそが私にあれば良かったのですが……、
私の脳では理解ができません。

なんだかすごい領域に入ってらっしゃる模様で。
どうやらこのお話、音波にも関係があるそうなんです。

ナゾロジー 2023.9.9の記事より)時間反射は波の時間を反転させる

よくよく考えれば「反射」は不思議な現象です。
反射とは運動する物体が壁などに当たり、持っている運動量を逆向きに変換されることで起こります。
この現象はテニスボールやサッカーボールだけでなく、質量を持たない子(電磁波)や空気の振動である音波でも起こります。
(※私たちが一般的に認識する可視光は電磁波の一種であり、放射線もラジオ波も同じ電磁波の仲間です)

たとえば壁に向かって「あいうえお(AIUEO)」と叫ぶと、それぞれの音は向こうの壁に順番に反射し、私たちの元に同じ順に「あいうえお(AIUEO)」と帰ってきます。
やまびこや、洞窟で声が反響するなどの現象は当然全て音の反射によって起きています。

と。

時間を反転させるとあいうえおー といっても、
OEUIAって戻ってくる。と。

音響的にはリバース。逆再生ですね。
効果音をつくるにはよく使う技法です。
軽々しくつかってましたけど、波の時間を反転をしてた。
とは無自覚でした。

つまりアニメでもセリフにおいてもリバースを使ったリバーブやら
効果音だけでなくいろいろ使いますね。
すでに納品されている劇伴音楽の編集や加工でリバースを使うことはほとんどないですが、
音楽楽曲そのものの楽器ステムでは*リバースはたくさん使うと思います。
良くある時間領域的な表現。

例えば、このような研究が進んで、理屈的な理解がすすむと
時が止まってる空間とか、時間が戻るとか回想とかの音処理って今後もしかしたら
新たなスタンダードが現れてくるのか?と思いました。
この手のリバースとかの音の処理って先輩方が今までやってきてましたが、
案外、当たってたんだな……。という感慨ももっています。
やはり昔の人たちはすごい。発想も豊かだなぁと。

科学はいろいろなことを証明してますが、哲学者やら詩人やら夢想家、アーティストが
直感的に真理をあてて表現に落としこんでいて、あとからそれが科学でも
裏付けられる。そんなふうなことって、私は好きですね。
いろいろと研究が進んで、私にもわかるレベルで世の中の不思議や仕組みが
理解できるようになるときを楽しみにしています。

*リバースたくさんつかう:作曲してるわけじゃないのでしらんですけども。
リバースシンバルとか、いろいろね。あるじゃないですか。



山路を登りながら、こう考えた。智には働けば角が立つ。上に棹させば流される。
意地を通せば窮屈だ。とかくに人の世は住みにくい。

住みにくさが高じると、安いところへ引越たくなる。
どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。

 人の世を作ったものは神でもなければ鬼でもない。
やはり向こう三軒両隣りにちらちらするただの人である。
ただの人が作った人の世が住みにくいからとて、越す国はあるまい。
あれば人でなしの国へいくばかりだ。
人でなしの国は人の世よりもなお住みにくかろう。 

越す事のならぬ世がすみにくければ、 住みにくいところをどれほどか、くつろげて、束の間の命を、束の間でも住みよくせねばならぬ。ここに詩人という天職が出来て、ここに画家という使命が降る。あらゆる芸術の士は人の世を長閑(のどか)にし、人の心を豊かにするが故に尊い。 

夏目漱石 『草枕』

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この記事を書いた人

Hkurahashiのアバター Hkurahashi 代表取締役社長

株式会社オトナリウム代表取締役社長  
好きな言葉は  楽しみは春の桜に秋の月 夫婦仲良く三度くふめし

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